紺屋の紺袴

備忘録。ネットで調べた情報を整理する。

坂東三十三観音巡礼ウォーキング (1)杉本寺

一年ほど前、Tokyo extreme walkへの参加をきっかけに「長距離を歩く」ことを知った。

初挑戦は2022年の5月開催の春季大会、両足合わせて10カ所ほどのマメに苦しみ、startの神奈川県小田原市小田原城址公園から60km地点あたりの横浜市保土ヶ谷駅で途中棄権した。大会後、マメ対策や道具の改善などにも取り組みつつ、100km完歩に向けて歩く練習も細く長く続けている。気候の良い春秋などはひとりでひたすら歩くだけで楽しい一方、練習コースは自宅を起点にしがちで、何度が歩くと好みの道が見つかったりするが、それも繰り返し歩くと飽きてくる。

 

そんな折、出会ったのが三十三観音巡礼だ。

観音信仰のお寺を三十三カ所回る。四国のお遍路さんの関東版、かつ観音さま版という感じだ。詳しくは公式サイト坂東三十三観音についてのページを見ていただきたいが、はじまりは西国の三十三観音巡礼で、その後源頼朝もしくは実朝により坂東(関東)三十三観音巡礼がまとめられたと考えられ、実朝没15年後には巡礼の記録が残っているとのことである。

特に信心深い訳ではないが、昔から寺社仏閣は好きである。私にとっては寺社仏閣、この場合もっぱらお寺だが、と長距離歩行の組み合わせは願ったり叶ったりだ。観音巡礼だけに。

公式サイトによると、一番札所から最後の三十三番札所まで順番に巡ると総距離は1,300kmに及ぶ。

 

全長5,000kmにもなるアメリカのロングトレイルが毎年多くのハイカーに歩かれている一方、私には、体力的にも生活の面からも一度に1,300kmの道程を歩ききることはできない。しかし、長い距離を歩き積み重ねていきたい。そこで、行程は自由に分割するが、とにかく歩きのみで札所をつなげていくという自分なりのルールを設けた。たとえば、一番札所から二番札所への道のりの中間地点を地点Aとする。初日一番札所から地点Aまで歩き、一度帰宅する。次の休日に地点Aまで公共交通機関などで戻り、地点Aから二番札所へ歩く。これで一番札所から二番札所までの全行程を徒歩で歩いたことになる。このルールだと、一日に1kmずつ歩いても1,300日かければ達成可能だが、最初の目的が100km完歩に向けた練習なので、できるだけまとまった距離を歩くように計画する前提だ。

 

一番札所はわかっていたので、計画はまだ漠然としてたが、2023(令和五年)/5/4(木)に坂東三十三観音一番札所である神奈川県鎌倉市の杉本寺を訪ねた。そこで坂東三十三観音専用の御朱印帳を購入し、御朱印をいただいた。

パンデミック明けのGWで、天気も良く、国内、海外からの観光客も多く、にぎわっていた。

その日はそれだけで終了。おだやかなはじまりだった。

この日を境に、計画も練りはじめた。

二番から四番札所の長谷寺までは鎌倉市と逗子市に集中している。google mapを一見して巡礼順にも距離感にも問題がないとわかり、問題なく歩ける見当もついた。

 

並行して、それ以降の行程についての確認を進めた。

まずは札所の一覧だ。坂東三十三観音の公式サイトの札所紹介1-10番札所のページなどから引用する。

当初は漠然と札所の順番(以下、札所順と呼ぶ)に巡りたいと考えていたが、早くも五番から六番、六番から七番への道順に疑問を感じた。明らかに遠回りだ。昔から坂東三十三観音は札所順にこだわらずに巡られている理由がわかった。札所順に巡ることは早々に諦めた。

長い距離を歩くために企画したことなのに、全部歩くのだと冷静になってみると、雑な遠回りを見逃さず最短距離を検討している自分がおかしくて笑ってしまった。

 

公式サイトにも古来より巡礼順は工夫していた旨書かれてある。

ところで坂東札所は番付通り巡ると道程に無駄の多い配置となっている。 江戸時代の人、十返舍一九の『金草鞋』には「西国巡礼は第一より順に巡はれども、坂東はいろいろ入組み、順に巡はることなり難し」とある。だから江戸時代の『道中記』には「江戸より此ばんどう札所をまはるには、一ばん浅草、二ばんぐみょう寺、三番に杉本寺へ参るべし」などと指示するようになっている。江戸時代では当然のことながら、それ以前においても、順番にかまわず巡る場合が多かったのではなかろうか。しかし、番付は制定以来一カ所も変更がなかったようである。

 

札所順どおりだと、鎌倉市、逗子市、鎌倉市小田原市厚木市平塚市のあと、埼玉を巡ることになるが、それも遠回りになる。

下表はすでにルートについて試行錯誤して自分なりに決めた巡る順になっている(以下、私製巡礼順と呼ぶ)。私製巡礼順は多くが札所順と共通するが、異なる部分もある。できるだけ最短距離で繋いでいった結果、途中に入る埼玉の寺院を飛ばし、まずは神奈川県を攻める順路になった。

表1 札所(私製巡礼順1-10)

札所番 札所名 住所
第1番 大蔵山 杉本寺 神奈川県鎌倉市二階堂903
第2番 海雲山 岩殿寺 (岩殿観音) 神奈川県逗子市久木5-7-11
第3番 祇園山 安養院 田代寺 (田代観音) 神奈川県鎌倉市大町3-1-22
第4番 海光山 長谷寺長谷観音 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
第5番 飯泉山 勝福寺(飯泉観音) 神奈川県小田原市飯泉1161
第7番 金目山 光明寺(金目観音) 神奈川県平塚市南金目896
第6番 飯上山 長谷寺飯山観音 神奈川県厚木市飯山5605
第8番 妙法山 星谷寺(星の谷観音) 神奈川県座間市入谷3-3583-1
第14番 瑞応山 弘明寺 (弘明寺観音) 横浜市南区弘明寺町267

 

google mapのmy map機能を使って、mapに落としてみた。こちらは全行程を網羅しているが、札所の位置のみで行程は示されていない。

commentがないと読んだ気がしないのは、news picksからの影響が大きいと思うが、最近は大手mediaでもcomment機能がある。

 

下記の記事に対する宮台さんのcommentがおもしろい。すべて理解しきれているかはわからないが、少子化対策エートス的なものが不可欠、エートス的なものがあった上に、経済的なinsentiveを乗せると効果が出やすい。以前は宗教的なエートスが支配的だったが、その代わりになりうるものはあるのか? 一方、育った環境や価値観によって、子どもがほしいと自然に思うエートスをもつ人をどのようにsupportするか?

 

www.asahi.com

日本の最東西南北端

日本の最北端、最南端、最東端、最西端を調べました。

領土問題は隣国に接している国境付近で起きるものであり、俗に言われる最端、人がいける最端、領土としての最端はそれぞれ異なる場合があるというのが新しい学びでした。

東京都のこのページがもっともわかりやすいと思います。
https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/kids/kids01.html

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